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2017年06月19日(月)

この記事を書いた人: Yosh Yosh

数学者・岡潔の描く『日本人』の素晴らしさ

皆様こんにちは。WEBエンジニア見習いのsugitaです。

最近、日本が生んだ天才数学者、岡潔(おか・きよし)さん関連の本を読みました。

この岡潔さん、戦前から戦後にかけて活躍した数学者で、多変数解析函数という分野の世界的な難問をたった一人で解決し、数学史に大きな足跡を残した偉人です。
欧米の数学者は、そのあまりの業績に、「OKAとは30人くらいの数学者の集まりではないか?」と思ったとのこと。

その岡潔さんは、数学者でありながら、随筆を書いたり、日本文化や文明論について語ったりと、幅広い活躍をされました。
有名な随筆『春宵十話』(春の宵に語る、てちょっとしゃれてますが)は、今でもけっこう読まれているようです。

岡潔が描く日本人の美学 VS るろうに剣心

さてさて、その岡潔さんは、日本人の精神性をどのように評しているでしょうか。

岡潔さんは、幕末の坂本龍馬、吉田松陰らを代表的な日本人として高く評価します。
岡潔さんによれば、彼らは自分の人生を世のため人のために投げ出す生き方をしたといいます。
単に自分の欲望にしたがって生きるのではなく、多くの人の暮らしや生き方が良くなるために生きる。そんな彼らの生き方は、かつての日本では特別なことではなく、ある種の日本人の美徳だったというのです。

もっとも、自分の自己実現とか、幸せとかを求めて生きるのは、当然のことだと思います。ただ、よく考えてみれば、最近の映画でもそのような日本人の精神性は、けっこう描かれていると思います。

たとえば、大友啓史監督、佐藤健主演の「るろうに剣心」。この間あらためて映画を見ました(京都大火編、最高。)
かつて明治維新を起こすために活躍した伝説の人斬り・抜刀斎は、明治維新のあと、新しい国を守るために反乱軍と戦います。反乱軍のボスは、包帯ぐるぐる巻きで誰かさっぱりわかりませんが(嘘、誰だか知ってます笑)、結構強くて、映画2本にわたって抜刀斎こと剣心を翻弄します。見どころは剣心の殺陣シーン。目で追えないくらいのスピードで敵を蹴散らす姿は、黒澤監督も真っ青の新ジャンルを開拓したといえそうです。

話が脱線しましたが、結局、剣心がみんなを守るために、そして、自分たちで築きあげた平和を守るために戦うところが、かっこいいと思いませんか?ハリウッドのヒーローとは一味違った日本的なヒーロー像かもしれません。それから、岡潔の日本人論とはちょっと関係ないですが、武士道の美学も描かれていました。

私たちが普段は当たり前に感じていることの中にも、世界の中では独自の素晴らしさがあるかもしれない。そう思うと、毎日が少し楽しくなるかもしれないですね。

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